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結成第1264回3月第二例会誌 《会長の独り言(18)》 第三百三十九回桃山句会

3月第二例会誌S28C-114031915010 3月第二句会S28C-114031915011

会長の独り言(18)

死への準備教育は必要である ・・・・・』

 

最近、私の身の回りに「死」を意識せざるを得ない事態が続いています。

いままでも、一般の人に比べれば医師という立場上「死」を考えさせられることは多かったとは思います。 

「人間は死者を埋葬する唯一の動物である」とフランスの歴史社会学者のP.アリエスが述べていますが、埋葬儀礼はネアンデルタール人にまで遡ります。それ以来長い歴史の流れの中で、人類は「死に対する態度=死生観」を養って

きました。

しかし、現代の社会は「死」を捨象したところに存在する思想を作り上げ 「死」をタブー視する社会を構築し、人の生活から「死」を追放してきました。

「死」を非日常的なものとしてこれを遠ざけ、「死」を必要以上に悲惨なものと考え恐れるようになっています。

人は「生」を受けた以上は「死」を享受しなければなりません。

「死」に対する心構えから改めて「生」の価値を問い直し、「死」を自分の将来にある必然として見据えることにより現在の自分の「生」において何が大切であるかを問いかける・・・・・・・  そんなことを考える歳になりました。

 

Yoshiaki  HARADA

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