15周年
結成15周年 記念例会・記念晩餐会
大会テーマ | 「傳統と飛翔」 |
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昭和51年10月16日(土)
場所:京都国際会館
特別講演:林屋 辰三郎氏(京都大学教授・「桃山」執筆主幹)
記念アクティビティ
「京のこころ」 長刀鉾模型一式 京人形田中彌謹製
寄贈先:国鉄京都駅 設置場所:新幹線2階コンコース中央
清和天皇の御代貞観11年(869年)全国に疫病が蔓延し、長さ二丈ばかりの鉾を京の町角に立て、祭礼を執り行い悪病退散と平和を祈願したのが祇園会の起源といわれ、長刀鉾は毎年7月17日くじ取らずで巡行の先頭を進み、華麗な垂れ幕、装飾品の全ては格調高い染織、工芸美術の粋を網羅した集成物である。千年の都に連綿として続行されてきた祇園会は京町衆の心意気を示し、当世のカーニバルショーの草分けとも称されている。まさに、京都のシンボルとして「京のこころ」をあらわすものと言えよう。
「桃山」記念出版
寄贈先:全国教育機関・その他関係方面
歴史・美術史上に於ける”桃山時代”の絢爛たるイメージ。その中心をなした伏見城、今ではまぼろしの名城として、その名を知られるのみであるが、その周辺を探り失われた実体を可能な限り明らかにし、地域の政治・経済・文化・交通・運輸の発展の跡を裏付けるべく、遺された資料の極めて乏しい困難な作業に挑み、現時点に於ける集大成を期したものである。文・写真に於ける強力なスタッフによって格調の高い立派な刊行物となった。この書籍を通じて先人達が厳しい時代を生き抜いた姿に接し、今日又未来への我々の生き方に指針を見出し得るならば出版の趣旨を得たるものである。